ヨガ医学セルフケア
私はヨガセラピーやメディカルヨガの視点から「いまのあなた」に必要なセルフケアを紹介させてもらうことが度々あります。
今日はその中から、誰でも取り入れられるヨガ医学セルフケアをご紹介しますね。
サンドバッグを使った「仰向け呼吸法」
— 横隔膜を深くゆるめ、自律神経を落ち着かせる5〜10分 —
「サンドバッグ呼吸法」を、ヨガセラピーの視点から分かりやすく紹介します。
これは、
仰向けになり、お腹の上に軽いサンドバッグ(約5kg)を置いて行う呼吸法です。
体力に自信がない方、緊張しやすい方、夜よく眠れない方にもおすすめの
とても優しいヨガ医学のセルフケアです。
✨なぜ「お腹に重さを乗せる」と呼吸が深くなるの?
人はストレスが続くと
胸の前側が固まり、肩や上半身ばかりが頑張ってしまい、
呼吸が浅く、早くなりがちです。
サンドバッグをお腹に置くことで、
✔ お腹が“守られている”という安心感が生まれる
✔ 横隔膜が自然に下がり、深い呼吸が戻りやすくなる
✔ 過剰に働いている腹筋が力を抜き、インナーマッスルが目覚める
✔ 胃腸や自律神経の調整に関わる迷走神経が刺激される
つまりこの呼吸法は、
ヨガ医学でいう 「戦闘モードの身体 → 安心モードの身体」 への切り替えを手伝ってくれるのです。
🧘♀️サンドバッグ呼吸法のやり方(5〜10分)
① 仰向けになり、タオルを丸めた首枕をしましょう。
首のカーブが穏やかにできるくらいの厚みで大丈夫です。
喉元の力がふっと抜けるのが理想です。
② おへそのあたりに、柔らかいサンドバッグ(約5kg)を置く
・米袋、豆袋、ビーズクッションなどでも代用できます
・痛みや圧迫感があれば重さはもっと軽くてもOK
重さがのると、お腹が軽く沈み、
横隔膜が「押し返すように」働き始めます。
③ ただ自然に呼吸する(5〜10分)
意識するのはたったひとつ。
お腹の重さに呼吸を委ねること。
・吸うと自然にお腹が少し膨らむ
・吐くと重さが沈むように感じられる
・頑張らず、ただ波に漂うように続ける
途中で眠くなる人が多いです。
それは、身体が安心を取り戻したサイン。
④ 終わったら、重さを外して呼吸の変化を味わう
ほとんどの方が、
胸ではなく「身体全体で呼吸している感覚」
に気づきますよ♡
🌕期待できる効果
✔ 自律神経の過緊張がスッと解ける
迷走神経が深く働き、休息モードに。
✔ 不安・緊張・考えすぎの癖がやわらぐ
横隔膜が緩むと心の緊張もゆるむから。
✔ 不眠の改善(寝る前に特におすすめ)
副交感神経が優位になり入眠しやすく。
✔ 胃腸の不調・食いしばりにも効果
腹部と横隔膜のこわばりが取れて巡りが良くなる。
✔ 呼吸が自然に深くなる
“頑張って深呼吸する”ではなく、
無理なく深くなる呼吸が戻ります。
🌼メディカルアロマを併用するなら
コパイバ:横隔膜の緊張をゆっくり緩める
ターメリック:深部の硬さや炎症を和らげる
ラベンダー:眠りの準備に最適
みぞおちのあたりに1滴塗ってから実践すると効果が長持ちします。
呼吸法はトレーニングとしてまたは瞑想として大変効果的ですが
普段の呼吸は“意志の力”では深くなりません。
安心した時に深くなるもの。
サンドバッグ呼吸は、その安心を身体に思い出させてくれる練習です。
ぜひ試してみてくださいね
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