陰が極まる季節に、ただ静かに降参するということ
「秋の日はつるべ落とし」という言葉があるように、秋から冬至に向かうこの時期は、本当にあっという間に日が短くなり、季節の移ろいが劇的に加速していきますね。
夕方の光の色も、空気の冷たさも、ほんの数日で表情を変えていくようで、自然の大きなうねりに抱きしめられているような感覚になることがあります。
冬至へ向かう時期――陰が静かに、しかし確実に極まっていくこの流れの中で、私は毎年“もう降参するしかない”という気持ちになります。
自然の流れの強さ、速さ、そして一気に暗くなる世界。
どれも抗うことのできない、圧倒的なエネルギーだと感じるのです。
でも、この「降参する」という感覚は、決してネガティブなものではありません。
むしろ、自然のリズムに身を委ねていくことで、自分の内側に潜り込み、静けさと共に満たされていくような豊かな時間に変わっていきます。
夜が早く訪れ、気温がぐっと下がり、街の光が淡くにじむ12月。
この“陰が極まる季節”は、私にとって一年の中でも特別なひとときです。
(毎年この冬至LOVEな気持ちをヨガクラスで語ってしまいます^^;)
陰が高まり、世界が静けさをまとっていくこの過程を体や心で味わえること――
それ自体が、実はとても幸せな体験なのだと感じています。
12月22日。
陰が最高潮に達する冬至の日は、まるで深い深い井戸の底にたどり着いたかのような静謐さがあります。
暗さや寒さの奥には、確かな「始まりの気配」が潜んでいて、光が生まれる寸前のような、特別な緊張感やあたたかさすら感じます。
私はこの日を迎えるとき、
“ああ、今年もここまで来られたんだな”
という静かな達成感と、
“ここからまた少しずつ光を迎えにいくんだ”
という優しい決意のようなものが、ふわっと胸の中に灯ります。
あなたは冬至の季節をどんな気持ちで迎えていますか?
もしよかったら、あなた自身が感じる“陰の深まり”や冬至の迎え方をぜひ教えてくださいね。
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