肩がすくむのは「肩のせい」じゃないんです
レッスンの中で「肩があがってしまう」「力が入って肩がすくむ」という声、ご相談があります。肩が上がる・すくむというのは「肩そのものの癖」「肩そのものの問題」でもなく、もっと深いところに原因があります。肩を持ち上げる動きは「結果」であり、その背景には以下のような要素が関わっています。
🔹原因となりやすいポイント
呼吸の浅さ・胸の硬さ
横隔膜が十分に働かず、胸式呼吸にかたよると、首・肩まわりの補助呼吸筋(斜角筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋上部)が過剰に働く。
その結果「吸うたびに肩をすくめる」癖がつく。
肩甲骨の安定性不足
脇の下にある前鋸筋や背中の下の方の下部僧帽筋など「肩甲骨を下げ・固定する筋肉」があまり使われていない。
結果として、背中の上の方の上部僧帽筋や肩を上げる筋肉が優位になる。
首・鎖骨まわりの緊張
長時間のデスクワークやスマホで首が前に出ると、自然に肩が前・上に引っ張られる。
鎖骨が下に沈まず、胸郭の開きが制限される。
体幹・骨盤の不安定さ
体幹の支えが弱いと、腕を動かすときに「肩で支えよう」としてしまう。
特に腹圧が抜けていると、肩がすくむことで安定を代償する。
心理的要因(防御反応)
緊張や不安を感じると、無意識に「身をすくめる」姿勢をとり、肩を持ち上げる。
習慣化すると、常に肩がすくんでいる状態になる。
原因は肩そのものではなく、胸郭・呼吸・体幹の安定性・姿勢・心理的緊張などにあります。
肩が上がるのは「代償動作」で、土台(胸郭・体幹・呼吸)が整えば自然に肩は下がります。
「肩が上がるのは肩のせいじゃない」→「呼吸・体幹・心の緊張が土台になっているのです」
だから、肩を「下げよう」と頑張るのではなく、
呼吸を深めたり、胸や体幹を整えて、楽に動ける身体にしていきましょう。
当ヨガクラスでは、生徒さんお一人お一人に嬉しい気付きをご提供します!
そして丁寧に改善へと導かせていただいてます♪
焦らず、ちょっとのんびり構えて楽しく取り組めるようにお伝えしています♡
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