「家でヨガ練習できないのは私だけ?」実は誰にとっても難しい“おうちヨガ”のリアルな理由
家でヨガ練習ができないことに、罪悪感を持たないでください。
実は、誰にとっても「住み慣れた家」で集中して練習を続けることは、そう簡単ではありません。
私自身も、以前はヨガ練習の為に何も置いていなかった和室で集中できていましたが、今では趣味や家族の物が増えてしまい、気が散ってしまうことが多くなりました。(他に対策しています。)
このように、私たちのヨガ習慣は環境にとても左右されます。
だからこそ「続かない自分」を責めるのではなく、その理由を知ってやさしく対処していきましょう。
◆「住み慣れた家に居続けると反芻が増える」理由
私たちは、住み慣れた家にいると安心する反面、思考がループしやすくなることがあります。これを「反芻思考(rumination)」といいます。特にネガティブな内容ほど、頭の中で何度も繰り返され、心が疲れてしまいます。
なぜ家の中で反芻が増えるのか?
環境が変わらないために、思考が同じパターンをたどってしまう
新しい刺激が少ない環境では、脳が過去の記憶や感情を再生し続けやすくなります。
「記憶のトリガー」がたくさんある
家具やインテリア、小物、などが知らず知らずのうちに過去の記憶や感情を呼び起こし、それが反芻を引き起こすきっかけになります。
身体が動かないと、思考が過活性化しやすい
ソファや座椅子など、くつろぎの姿勢が多い家の中では、身体の動きが少なくなり、逆に思考の暴走が起こりやすくなる傾向があります。
◆ヨガ練習と反芻思考の関係
家でヨガの練習をしているとき、なぜか集中できない、長続きしない、やる気が起きない…そんなお悩みを生徒さんから良く聞きます。
それはこの「住み慣れた空間」ならではの反芻思考が関係しているんですね・・・
ヨガマットの上にいざ座っても、ふと「あのときああ言えばよかった」とか、「明日のあれどうしよう」といった思考が勝手に湧いてきて、気づけばヨガどころか、頭の中は思考の渦に巻き込まれている…そんなことが起こりやすいのです。
これは決して「集中力がないから」と責めるべきことではありません。
むしろ、それほどまでに私たちの思考は、環境に強く影響されているという証拠です。
◆反芻を減らし、ヨガに集中するためにできること
• ヨガをする場所を少し変えてみる
たとえば、窓際やベランダ、家具の少ない部屋など、いつもと違う空間を選ぶだけでも、思考のループから抜けやすくなります。
• マットの前に自然の要素を置く
小さな観葉植物や、お気に入りのアロマを香らすなどがおすすめです。五感を通して「今」に意識が戻りやすくなります。
• 呼吸と身体に意識を戻す言葉がけを用意する
たとえば「今、ここ」「ただ感じるだけ」「思考は流れてOK」などのシンプルな言葉を、自分にそっと投げかけてみましょう。
家は安心できる場所だけど、心が思考の中で迷子になることもある。
だからこそ、時には「環境を変える」ことが、ヨガやマインドフルネスを深める手助けになります。
反芻に気づいたときは、自分を責めずに、ただ呼吸に戻るだけでいい。
それだけで、今という瞬間の扉が、また少し開き直されるはずです。
そしてもし、ヨガにもっと集中したいと感じたら、ぜひ「サン&ムーンヨガ」にいらしてくださいね
日常から離れた広々とした天井の高いスタジオで、のびのびと体を動かし、思考のループから離れていく感覚を味わってみて下さい。
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