情報を選ぶ力 〜流されず、自分を守るという選択〜
私たちは日々、驚くほどの情報に囲まれて暮らしています。
例えば、私が気になるのは駅のホームで聞こえてくる「危ないですから黄色い線の内側に下がってお待ち下さい」というエンドレスで繰り返されるアナウンス。
電車に乗れば広告や映像が流れるモニター、車内中吊りのポスター…。
スマホを開かなくても、目に入ってくる情報はあまりにも多く、ちっとも情報は私をほっておいてくれないのです。
なので私はできるだけ電車の中でスマホを見ないようにしています。
代わりに、窓の外の景色を眺めたり、目を閉じてマインドフルネスの瞑想をすることもあります。(息子にはキモいと不評ですが(^_^;)
何かを取り入れるのではなく、「何も入れない時間」が欲しいんです。
そして、同じようなことを私は夕方の時間帯にも意識しています。
たとえば、夕焼けが空を染めはじめる頃。
副交感神経が優位になり、身体も心も緩んでくるこの時間帯。
そんなリラックスタイムに何気なくテレビをつけて、流れるままのニュースを見ていませんか?
殺伐とした事件、ショッキングな映像、刺激的な言葉。
そんな情報が、無防備になっているあなたの潜在意識に、少しづつ少しづつ溜まってきてしまうのです。
最近では、小学校低学年の子どもたちに、
あまりにも悲惨な戦争の漫画や物語を過度に読ませない方がよい、という考え方が広まりつつあります。
私もその考えに賛成です。
なぜなら、子どもは顕在意識よりも潜在意識が優位な存在。
ダイレクトに物語の中の恐怖や絶望感を吸収してしまうからです。(⚠①)
そうすると、「世界は油断ならないもの」「いつか恐ろしいことが起こる」というような、
根拠のない不安が潜在意識に根づいてしまう可能性があります。
でもこれは、大人になってからも同じで、せっかくリラックスしている時間に、ホラー映画や凄惨な事件の映像ばかりを取り入れていたら、
自分の無意識の中に、じわじわと「不安」や「恐れ」が育ってしまいます。
私は、世界は優しくて美しいと思っています。
だから、夜に観るものや聴くもの、ハートに取り入れる情報は、
なるべく「心地よいもの」「あたたかいもの」を選ぶようにしたい。
本当に大切なニュースって、見ようとしなくても必要なときに耳に入ってくるもの。
(私は、生徒さんからよく教えてもらってますよ。)
だからこそ、「何を取り入れないか」を選ぶ自由が、今の時代を心地よく生きるためのセルフケアになっていくのではないでしょうか?
情報があふれまくる社会だからこそ、
恐怖や不安をそのまま浴びるのではなく、
自分の潜在意識が、心地よくて楽しくて嬉しいもので満たされていくようにしたいですよね♪
⚠①子どもは潜在意識(無意識)優位で世界を感じている
6歳ごろまでは、脳の発達段階において「論理的に理解する力(前頭前野)」よりも、「イメージや感情で世界を捉える力(大脳辺縁系〜扁桃体など)」が優位です。
つまり、大人のように「これは現実ではない」と切り分けたり、「これは昔の話だから今は違う」と理解する力が未発達。そのため、目にした映像や聞いた言葉を現実としてそのまま心に取り込んでしまう傾向があります。
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