スウェイバック姿勢の落とし穴と、本当の見極め方
本日レッスンにてご質問いただいた「私って反り腰?」についてお話していきたいと思います。
特に女性は反り腰を気にしている方がかなり多いです。
そこで皆さんスウェイバックという姿勢をお聞きになったことはありますか?
下の画像を参照してみてくださいね。
スウェイバックの姿勢は、一見「反り腰」のように見えることがあります。けれどその実態は、骨盤が後ろに倒れ気味で、上半身が前に滑り出している状態です。
そのため、周囲や専門家から「反り腰ですね」と誤って判断され、一般的な反り腰改善ワークを勧められることが少なくありません。
ですが、スウェイバックの方はすでに骨盤が後傾しているため、反り腰改善のワークによってお腹に力を入れすぎたり、無理に骨盤を「前傾」させようとすると、かえってバランスを崩し、体全体の緊張を強めてしまうことがあるのです。
本来は整えるためのワークが、逆に余計な緊張を生み、不利益な状態になってしまう…。これは決して珍しいことではありません。
本当に反り腰?まずは8つの姿勢でチェックを
「反り腰」と言われたことがある方も、まずは自分の姿勢の傾向を正しく見極めることが大切です。
以下の8つの姿勢で、腰の反り具合や骨盤の傾きをチェックしてみましょう。
身体に詳しい人に見てもらうとよいですよ♪
仰向けの姿勢
うつ伏せの姿勢
中腰の姿勢
立っている状態
座っている姿勢(椅子、あぐら、長座など)
両手を万歳して天井に向けたときの腰の状態
四つ這いの姿勢
呼吸時やリラックスしているときの自然な腰のアーチ
どうでしたか?
これらすべての姿勢で一貫して腰が強く反っているという人は、実は非常に少数です!!
むしろ、いくつかの姿勢では骨盤が後傾していたり、腰が丸まっている感覚がある場合、それは「反り腰」ではなく「混合型」の可能性が高く、骨盤の不安定さや中立位の感覚を見失っている状態ともいえます。
正しい見極めが、正しいアプローチにつながる
その状態のまま「反り腰だから」と誤ったエクササイズを行うと、使いやすい筋肉ばかりをさらに酷使してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
まずは、「どの姿勢で力が入りやすく、どの姿勢で抜けやすいのか」を見極め、本来の中立位を取り戻す感覚を育てていくことが、正しいアプローチの第一歩です。
骨盤と足の関係性から見えてくるもの
反り腰かどうかを見極めるとき、「骨盤が前傾しやすい人」「後傾しやすい人」の違いは、足のポジションを観察することで明確に判断できます。
(この流れを体系的に伝えている人はまだ殆どいないかと思いますが(^_^;)
なんだか難しく感じるかもしれませんが、実はとてもシンプルで、骨盤の動きはそれぞれの体勢とその受ける重力の変化、そして大腿骨の内旋・外旋によって説明できるのです。
これについても、今後ブログでもお伝えしていきますね。
「ただただ観察してみましょう」と言って終わるようなことはしません。
どうやって正しく観察するのか、どう読み解くのか、クラスでは一つひとつゆっくりと丁寧にお伝えしていきます。
自分の体を知ることは、自分を大切にする第一歩。
わからないままにせず、焦らず、少しずつ観察していきましょう♪
私もまだまだ勉強中ですよ♡
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