「ひとりじゃない」って、こんなに心強い。ヨガ教室のコミュニティの力
ヨガマット一枚あれば、どこでもできるのがヨガの魅力。
静かな時間の中、自分と向き合う感覚が好きという方も多いでしょう。
でも、あの数年間――コロナ禍を経験して、
「誰かとつながっていることの温かさ」を、改めて実感した方も多いのではないでしょうか。
私もあの時期、オンラインでヨガレッスンをしていました。
画面越しでもつながっていることには意味がありましたが、
やっぱり、同じ志を持った仲間たちと、同じ曜日に、同じ時間に、同じ場所で集まって呼吸と動きを合わせる時間には、特別な力があると感じています。
生徒さんたちからも「やっぱり対面で会えるのが嬉しい」
「ここに来るだけで、心が整う」といった声が届いていました。
その言葉に、私自身もとても癒されています。
■ サンガ――同じ志でつながるヨガの仲間たち
ヨガや仏教の世界には「サンガ(Sangha)」という言葉があります。
それは、同じ志を持って集う仲間たちのこと。
できる・できない、うまくいった・いかなかった。
そんな判断を脇に置いて、
ただ「今日もここにいる」という事実を大切にしながら、
共に呼吸し、動き、静けさを感じる。
ヨガの練習には、そんなふうに「比べない関係性」の中で、
安心していられる空間があります。
■ ヨガ教室がつくる、もうひとつの「家」
私の教室では、レッスン前後に
「この間のお花、すごくきれいでしたね」とか
「家で呼吸法を試してみたら、よく眠れました」なんて会話が交わされています。
それはちょっと大げさかもしれませんが、まるでもう一つの家のような・・・
社会の中では、役割や立場を求められることが多い大人たちが、
何の肩書きもなく「ただの私」でいられる場所。
それが、ヨガ教室の持つ大きな力だと感じています。
■ 呼吸合と動きを合わせること、それが「つながり」になる
心が疲れていると、呼吸も浅くなりがちです。
でも、ヨガのクラスで一緒に息を吸い、吐いていくうちに、
心がふっとほどけていく瞬間があります。
呼吸が整うと、心も整う。
心が整うと、人とつながる準備ができる。
そんな連鎖が、ヨガには確かにあるのです。
孤独を感じやすい時代だからこそ、
「ただ、同じ空間にいて、同じ時間を過ごす」ことの力を信じたいですね。
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