「自分を許す」ことは、甘えじゃない。——心がふっと軽くなる時間を。
今日は、先日ヨガに参加してくださった50代の女性の言葉を紹介させてください。
「ここに来るまでは、今日も“ちゃんとやらなきゃ”って思ってたんです。
でも、深呼吸して、ただ寝転んでいるだけなのに、涙が出そうになって…なんだか、許された気がしました」
私も同様の体験を数え切れないくらいしているので
深く共感しました。
私たちは毎日、たくさんのことに向き合いながら生きています。
家族のこと、仕事のこと、人間関係のこと、自分の健康や将来のこと。
どうにかうまくやろうと、誰もがそれぞれの場所で一生懸命です。
だからこそ、時々、自分自身に向ける言葉がとても厳しくなってしまうことがあります。
「私なんてまだまだ」
「もっとちゃんとやらなきゃ」
「全然できていない」
でも、こうした“自分を責める感情”は、心だけでなく神経にも深く影響を与えることがわかってきています。
不安や焦り、妬みや怒りといった感情よりも、自分責めこそが神経系に最も深いダメージを与える——そう言われているほどです。
ヨガでは、「アヒムサ(非暴力)」という教えがあります。
それは、他人に対してだけでなく、自分に対しても“暴力をふるわない”こと。
行動はもちろん言葉の暴力をふるわないこと。
心の中で、自分にどんな言葉をかけているかということです。
どんなに頑張っていても、心の中で「自分はダメだ」と責め続けていたら、心と体はどこかで疲弊してしまいます。
だからこそ、自分に対してこう問いかけてみてほしいのです。
「私、自分にどんな言葉をかけているだろう?」
サン&ムーンヨガは、体を動かすことを通して、呼吸を深めながら
「自分の声に耳を澄ませる時間」を持ってもらう場所でもあります。
うまくやる必要はありません。
正解を探す必要もありません。
ここでは他にすることなんかなくて、効率や、生産性も関係ありません。
ただ、体をほぐしながら呼吸が通りやすくなっていくのを感じて、心の状態をゆっくり感じる。
それだけで、心の中にあった“責める声”が、小さくなることがあります。
日々頑張っているあなたにこそ、一度立ち止まって、心身の声に耳を傾けてほしい。
そんな気持ちもあって、この場を開いています。
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