見えない色を聴く

~「分かりあえない」を超えてつながる為に~


お互いに分かり合えないことがあります。

相手の気持ちが分からない。

自分のことを分かってもらえない。

そんな瞬間は、誰にでも、きっと訪れます。

なぜ、私たちは分かり合えないのでしょうか。

そんな生徒さんのお悩みに寄り添ってみましたヨ


ある人が、一生懸命に話をしてくれます。

「分かってほしい」と願いながら、

自分の中にある“赤”の感情を語ってくれます。

でもその人の中には、

実は“黒”や“青”のような感情もあって、

それらは語られないまま、心の奥底にしまわれています。


聞き手である私は、

その“赤”の話をまっすぐに受け取ろうとします。

けれど私の中には、

“白”の感情――たとえば不安や疑い、気づいていない傷つき――があって、

その“白”が、無意識のうちに混ざってしまう。

すると相手の“赤”の話が、私には“ピンク”として聞こえてしまうのです。

そうなると、相手は「ちがう、そうじゃない」と感じる。

私は「聞いたつもり」になっていても、

相手の伝えたかった“赤そのもの”は届いていない。

だから、完全に分かり合うということは、

実はとても難しいことなのだと、思います。


じゃあ、自分の中の“白”を無理に消して、

“赤”だけを受け取るようにすればいいのか――

でも、それができたとしても、

相手はきっと満たされません。

なぜならその人は、

“赤”の話をしているようで、

“黒”や“青”を背景に、その“赤”を語っているからです。


「聞く」というのは、

ただ言葉を受け取ることではありません。

目に見えない色を想像すること。

語られていない背景の色に、心を寄せること。

だからこそ、

本当に大切な話は、静かに、じっくりと聞くといいよね。


「耳を傾ける」

「傾聴する」――

それは、本当に必要なときにだけ、心を集中して行うものです。

いつでも誰にでも、それをやっていたら、

私たちのエネルギーは枯れてしまいます。

日常では、気の置けない相手と、

ざっくばらんに話せばいい。

そういう相手は、

あなたの“白”も“灰色”も、“黄ばんだような日々”も、

そのまま受け入れてくれるからです。

気を抜いて、安心していられる相手には、

がんばって「傾聴」しようとしなくてももちろん大丈夫。

ただ、そこに一緒にいればいい。


でももし、

自分の子どもとうまくいかないときがあるなら――

そのときこそ、傾聴の力が必要になるかもしれません。

子どもとの対話がうまくいかないと感じるとき、

どうか「色」のことを思い出してみてください。

伝えたい色と、受け取った色は、

いつも完全には一致しません。

だからこそ、

相手がどんな色を混ぜながら話しているのか、

自分がどんな色でそれを聞いているのか――

そんなふうに想像することで、

本当に「聞く」ということが始まっていくのかもしれません。

私は、育児を通してその事を深く、深く学びました。

この経験はギフトです。

人として、ちょっぴり成長することができた、その機会をくれた息子に感謝なのです♡



Sun&Moon Yoga

松戸市のヨガ教室です ヨガ指導歴19年のインストラクターが一人ひとりに寄り添い丁寧に指導します。動きを楽しめるクラス構成で、初心者の方には、安心を。経験者の方にちょうどよい深まりをご提供します。多彩なプログラムをご用意しております。身体に痛みがある、不調がある方もどんどんご相談下さい。メディカルヨガ、ヨガセラピー、身体学の視点からアドバイス、調整させて頂きます。

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